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報道発表資料  2024年04月10日  保健医療局

食中毒の発生について
練馬区内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和6年3月29日(金曜日)午後1時頃、練馬区内の高齢者施設から練馬区保健所に「3月28日(木曜日)午後7時00分から入所者及び施設職員の複数名がおう吐、下痢等の症状を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

練馬区保健所は、直ちに食中毒調査を開始した。

  • 患者は、当該高齢者施設の入所者17名、施設職員1名の計18名で、3月28日(木曜日)午後7時00分から同月29日(金曜日)午前10時00分にかけて、おう吐、下痢等の症状を呈していた。
  • 当該高齢者施設の給食施設では、入所者に朝食、昼食及び夕食の三食並びにおやつを調理し、提供していた。
  • 3月28日(木曜日)の昼食は特別メニューとして寿司が調理、提供されており、入所者のほか、施設職員9名が喫食していた。
  • 患者は共通して当該給食施設が3月28日(木曜日)の昼食に調理、提供した寿司を喫食していた。
  • 患者2名のふん便並びに検食(ヒラメ)及び残品(ヒラメ)からクドア・セプテンプンクタータを検出した。

決定

本日、練馬区保健所は、以下の理由により、本件を当該給食施設が3月28日(木曜日)の昼食に調理、提供した寿司を原因とする、クドア・セプテンプンクタータによる食中毒と断定した。

  • 患者は共通して当該給食施設が3月28日(木曜日)の昼食に調理、提供した寿司を喫食していた。
  • 患者2名のふん便からクドア・セプテンプンクタータを検出し、患者の症状はクドア・セプテンプンクタータによるものと一致していた。
  • 3月28日(木曜日)の昼食の検食(ヒラメ)及び残品(ヒラメ)からクドア・セプテンプンクタータを検出した。
  • 患者の発症時間に一峰性がみられた。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

練馬区保健所は、当該給食施設に対し、再発防止について厳重に注意指導した。

発症関係
(4月10日午前9時00分現在)
発症日時 3月28日(木曜日)午後7時00分から
3月29日(金曜日)午前10時00分まで
症状 おう吐、下痢等
※患者の症状は既に回復している。
発症場所 当該高齢者施設内等
患者数 患者数18名
男:5名(89歳~94歳)、女:13名(63~98歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 1か所1名(女1名)
原因食品 当該給食施設が3月28日(木曜日)の昼食に調理、提供した寿司
病因物質 クドア・セプテンプンクタータ

備考

主なメニュー 3月28日(木曜日)昼食
寿司(ヒラメ、マグロ、アナゴ、エビ、サーモン、イクラ)
検査関係 検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者等ふん便:細菌12検体(12検体陰性)
ノロウイルス12検体(12検体陰性)
寄生虫10検体(2検体クドア・セプテンプンクタータ検出、8検体陰性)
従事者ふん便:細菌10検体(10検体陰性)
ノロウイルス10検体(10検体陰性)
拭き取り検体:細菌5検体(5検体陰性)
ノロウイルス2検体(2検体陰性)
食品(検食):細菌11検体(1検体黄色ブドウ球菌検出、10検体陰性)
ノロウイルス4検体(4検体陰性)
寄生虫1検体(1検体クドア・セプテンプンクタータ検出)
食品(残品):寄生虫1検体(1検体クドア・セプテンプンクタータ検出)

参考

東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~4月9日まで 41件 901名 0名
(昨年同期) (33件) (247名) (0名)
本年4月中(9日まで) 0件 0名 0名
(昨年同期) (2件) (2名) (0名)

※別紙 クドア・セプテンプンクタータ 粘液胞子虫類について(PDF:488KB)

問い合わせ先
保健医療局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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