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報道発表資料  2024年07月23日  保健医療局

食中毒の発生について
港区内の高齢者施設で提供された食事で発生した食中毒

探知

令和6年7月10日(水曜日)午前9時10分、港区内高齢者施設の訪問診療医から港区みなと保健所に「7月9日(火曜日)夜から同月10日(水曜日)朝にかけて、施設入所者20名程度が、下痢、おう吐の症状を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

港区みなと保健所は、直ちに食中毒調査を開始した。

  • 患者は、当該高齢者施設の入所者33名で、7月9日(火曜日)午後10時00分頃から同月10日(水曜日)午前10時00分頃にかけて、下痢等の症状を呈していた。
  • 当該高齢者施設の給食施設では、朝食、昼食及び夕食を調理し、入所者に提供していた。
  • 患者は共通して7月9日(火曜日)の食事を喫食していた。
  • 患者9名のふん便及び検食1検体(冬瓜の煮物)からウエルシュ菌を検出した。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。

決定

本日、港区みなと保健所は、以下の理由により、本件を当該給食施設が令和6年7月9日(火曜日)に調理し、提供した食事を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒と断定した。

  • 患者は、共通して7月9日(火曜日)の食事を喫食していた。
  • 患者9名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状及び潜伏時間はウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 患者の発症時間に一峰性がみられた。
  • 検食1検体(冬瓜の煮物)からウエルシュ菌を検出した。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該給食施設は、7月19日(金曜日)から食事の提供を自粛しており、港区は本日から3日間の営業等停止(給食の供給停止)の処分を行った。

発症関係
(7月23日午前9時00分現在)
発症日時 7月9日(火曜日)午後10時00分頃から
7月10日(水曜日)午前10時00分頃まで
症状 下痢等
※患者の症状は既に回復している。
発症場所 当該高齢者施設内
患者数 患者数33名
男:10名(67~99歳)、女:23名(81~97歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 1か所31名
原因食品 令和6年7月9日(火曜日)に調理し、提供した食事
病因物質 ウエルシュ菌
原因施設 屋号 ●●●●
業種 集団給食(届出)
届出者 ●●●●
代表取締役 ●●●●
施設所在地 東京都港区●●●●
届出者住所 千葉県君津市●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー 7月9日(火曜日)
  • 朝食
    ごはん、みそ汁、炒り豆腐、高菜納豆、レモネード
  • 昼食
    二色丼(鶏そぼろ、卵そぼろ)、みそ汁、冬瓜の煮物、フルーツ
  • 夕食
    ごはん、清汁、さばの味噌煮、オクラのおかか和え
検査関係 検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者等ふん便:細菌17検体(9検体ウエルシュ菌検出、8検体陰性)
ノロウイルス17検体(17検体陰性)
従事者ふん便:細菌8検体(8検体陰性)
ノロウイルス8検体(8検体陰性)
拭き取り検体:細菌9検体(2検体黄色ブドウ球菌検出、7検体陰性)
ノロウイルス9検体(9検体陰性)
食品(検食):細菌17検体(1検体ウエルシュ菌及び黄色ブドウ球菌検出、6検体黄色ブドウ球菌検出、10検体陰性)
ノロウイルス5検体(5検体陰性)

参考

東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~7月22日まで 73件 1100名 0名
(昨年同期) (84件) (609名) (0名)
本年7月中(22日まで) 2件 2名 0名
(昨年同期) (13件) (59名) (0名)

※別紙 ウエルシュ菌とは(PDF:162KB)

問い合わせ先
保健医療局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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