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2024年07月25日 建設局, (公財)東京動物園協会
今年度第5回の都立動物園・水族園のイベント情報を下記のとおりお知らせします。
記
8月12日は「世界ゾウの日」です。
「世界ゾウの日」とは密猟や生息地の破壊などによって絶滅の危機に瀕しているゾウの保護を世界中で呼びかけるために2012年に制定されました。現在では8月12日に欧米の動物園を中心に関連イベントが開催されており、世界自然保護基金(WWF)や国連環境計画(UNEP)も広報活動などを通して普及啓発に取り組んでいます。この日をきっかけにより深くゾウについて知り、ゾウのことを考えてみませんか。
「世界ゾウの日」企画 キービジュアル
現在、世界に生息するゾウはアジアゾウとアフリカゾウ、マルミミゾウの3種です。そのうち上野動物園ではアジアゾウ、多摩動物公園ではアジアゾウとアフリカゾウを飼育しています。両方の動物園を訪れて、ゾウを比較してみましょう!
それぞれの動物園の動物舎と休憩所などで「世界ゾウの日」パンフレットを配布します。パンフレットを参考に、ゾウたちを観察してみましょう。しっかり観察できたら、パンフレットにスタンプを押して、オリジナル解説ページを完成させてください。上野動物園と多摩動物公園それぞれで、イベント参加記念のスタンプもあります。
2024年8月8日(木曜日)~25日(日曜日)
東園 ゾウのすむ森、さるやまキッチン
ウォッチングセンター内 ウォーターサーバー横
アジア園 アジアゾウ舎 室内ビューエリア
アフリカ園 アフリカゾウ舎 バオバブ内
各日300枚
各日200枚
※なくなり次第終了いたします。
東園 ゾウのすむ森
ウォッチングセンター内 ウォーターサーバー横
アジア園 アジアゾウ舎 室内ビューエリア
アフリカ園 アフリカゾウ舎 バオバブ内
アジアゾウのさまざまな標本や餌などを展示します。ゾウの生態や、野生での状況、保全のために必要なことなどについて学ぶことができます。
2024年8月11日(日曜日・祝日)~13日(火曜日) 16時30分~17時30分
東園 ゾウのすむ森
「きみもゾウ博士」の様子(2023年度のもの)
認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金取組を紹介します。また、売上げの一部がゾウなどの野生動物の保全活動にあてられるグッズの販売をおこないます。ぜひお立ち寄りください。
2024年8月11日(日曜日・祝日)~13日(火曜日)16時00分~19時00分
東園 サル山前
世界ゾウの日にあわせて限定商品を販売します。数量限定でなくなり次第、終了です。
夏らしいソーダ飲料に、アジアゾウのアルンが水浴びする様子をイメージしたトッピングを飾り付けました。環境保全に配慮し、プラスチックカップは原材料の一部に植物由来の素材を使用しています。
多摩動物公園のイベントは、後日多摩動物公園公式サイト(東京ズーネット(外部サイトへリンク))でお知らせします。
葛西臨海水族園(園長 錦織一臣)と株式会社海遊館(館長 村上寛之)は2016年からミナミイワトビペンギンの人工授精に取り組んでいます。この度、2022年に続き、本種では世界で2例目となる凍結した精子を用いた人工授精に成功し、海遊館で孵化したヒナが順調に成育していますので、お知らせします。
2011年から繁殖生態の解明と人工繁殖技術の確立をめざした研究を海遊館が始め、2016年に当園と連携し、同年世界で初めて液状保存の精子を用いた人工授精に成功しました。
2017年には取組をさらに発展させるため、当園と海遊館は共同研究契約を締結し、精子の凍結保存への研究を本格的に開始しました。
2022年には当園で誕生したヒナが、海遊館で採取した凍結精子を用いた人工授精による個体と判明し、本種では世界で初めての成功となりました。なお、孵化したヒナは、残念ながら孵化後2日で死亡しました。
2024年3月~4月に葛西臨海水族園で飼育しているミナミイワトビペンギンから精子を採取し、凍結保存の処理後に輸送し、海遊館のメスに対して人工授精を実施しました。
人工授精を実施したメスが2024年5月3日に卵を産み、6月4日にヒナが誕生しました。ヒナの血液を用いたDNA検査の結果、凍結保存の精子を用いた人工授精によるヒナであることが判明しました。ヒナの成長は順調で、海遊館のスタッフが毎朝の体重測定や観察で健康状態をチェックしながら、子育てを見守っています。
人工授精をする様子
(写真提供:海遊館)
孵化したミナミイワトビペンギンのヒナ
(写真提供:海遊館)
凍結保存
4月19日、22日、24日
5月3日
6月4日
人工授精(当園のオス)
液状保存は、精子の劣化を最小限に抑えられますが、保存できる期間が短いことや人工授精と精子採取のタイミングが合わないと利用できないことが欠点です。一方、凍結保存は半永久的に精子(遺伝子)を保存でき、国内外を問わず輸送が可能です。人工授精に最適なタイミングで精子を解凍し利用できるため、より効率的な人工授精が可能になります。また凍結保存の技術が確立できれば、絶滅のおそれがある野生下のミナミイワトビペンギンの種の保存に貢献することもできます。
今回の成功要因は、以下の2点と考えています。
当園と海遊館は、協力関係をより深め、本種における人工授精の技術を確立させます。また、この技術を国内外の水族館や動物園に普及させることで、飼育下での繁殖を推進し、飼育下個体群の健全な維持を目指します。将来的には、絶滅のおそれがある野生下のミナミイワトビペンギンの種の保存にも貢献できるよう、取組を発展させていきます。
9園館 112羽(オス65羽 メス45羽 不明2羽)
資料:2023年ミナミイワトビペンギン国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】
国内飼育下のミナミイワトビペンギンは、個体群の高齢化が進んでいることや、繁殖が難しいことなどから、個体数が減少しています。当園は、日本国内においてもっとも多い37羽(オス23、メス14)を飼育し、繁殖に注力しています。海遊館では23羽(オス12、メス9、不明2)を飼育しており、この2施設が連携することで、日本国内における本種の健全な個体群の形成に向けた取組を推進しています。
IUCNレッドリスト:VU(絶滅危惧種)
Eudyptes chrysocome
Southern Rockhopper Penguin
フォークランド諸島など南極周辺の島々
体長は成熟個体で45~58センチメートル、体重は2.2~4.2キログラム。ペンギンのなかでも小型の種で、岩場を飛び跳ねながら移動することからこの名前がついたといわれています。目の上にある黄色い冠羽が特徴で、沿岸の岩場の小石や雑草で巣づくりをします。メスは1回の繁殖で通常2個の卵を産みます。ペンギンの中では気性がやや激しく、小魚やオキアミなどを食べます。
ミナミイワトビペンギン
イベント等のお申込みの際にいただいた個人情報については、該当イベントのご案内以外に使用しないものとします。また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
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※別紙1 新しい動物園・水族園の楽しみ方(PDF:240KB)
※別紙2 ご案内(PDF:253KB)
問い合わせ先 (1.恩賜上野動物園・多摩動物公園の「「世界ゾウの日」企画」のお知らせについて) (公財)東京動物園協会恩賜上野動物園教育普及係 電話 03-3822-5811 (公財)東京動物園協会多摩動物公園教育普及係 電話 042-591-1611(代表)17時00分まで Eメール tama_kouhou(at)tzps.or.jp 建設局公園緑地部管理課 電話 03-5320-5365 Eメール S0000378(at)section.metro.tokyo.jp (2.葛西臨海水族園の「ミナミイワトビペンギンの凍結精子を用いた人工授精の成功」のお知らせについて) (公財)東京動物園協会葛西臨海水族園教育普及係 電話 03-3869-0284 Eメール kasai_kouhou(at)tzps.or.jp 建設局公園緑地部計画課 電話 03-5320-5374 Eメール S0000380(at)section.metro.tokyo.jp ※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。 お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。 |
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