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報道発表資料  2024年08月16日  保健医療局

食中毒の発生について
赤痢菌による食中毒

飲食店において赤痢菌による食中毒が発生しましたのでお知らせいたします。

探知

令和6年8月5日(月曜日)、「8月1日(木曜日)に港区内の飲食店を4名で利用し、そのうち3名が下痢、発熱等の症状を呈した。」旨、港区みなと保健所に連絡があった。
また、令和6年8月9日(金曜日)午後1時00分、医療機関から都内保健所あてに、受診した患者1名について感染症法※に基づく細菌性赤痢発生届が提出された。当該患者は7月31日(水曜日)の昼に当該飲食店を7名で利用し、うち本人を含む5名が同様の症状を呈しているとのことであった。
※感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(「細菌性赤痢」は、感染症法による3類感染症に分類される。)

調査結果

港区みなと保健所は、ただちに食中毒調査を開始した。

  • 患者は、令和6年7月31日(水曜日)及び8月1日(木曜日)に当該飲食店が調理し、提供した食事を喫食した3グループ5名で、令和6年8月1日(木曜日)から同月3日(土曜日)午後9時00分にかけて、下痢、腹痛、発熱等の症状を呈していた。
  • 患者全員に共通する行動はなく、共通食は当該飲食店が調理し、提供した食事以外になかった。
  • 医療機関の検査により、2グループ各1名の患者ふん便から赤痢菌が検出され、細菌性赤痢発生届が提出された。

決定

港区みなと保健所は、本日、下記の理由により、本件を当該飲食店が令和6年7月31日(水曜日)及び8月1日(木曜日)に調理し、提供した食事を原因とする食中毒と断定した。

  • 患者全員の共通食は当該飲食店が調理し、提供した食事以外になかった。
  • 医療機関の検査により、2グループ各1名の患者ふん便から赤痢菌が検出され、細菌性赤痢発生届が提出された。
  • 当該飲食店での食事を起点とした潜伏時間及び症状は赤痢菌によるものと一致していた。
  • 患者グループ間に共通の行動があるなどの感染症を疑う情報がなかった。

措置

港区は本日から7日間の営業停止の処分を行った。

発症関係
(8月16日午後2時00分現在)
発症日時 8月1日(木曜日)から
8月3日(土曜日)午後9時00分まで
症状 下痢、腹痛、発熱等
発症場所 自宅、外出先等
患者数 患者総数 5名
男:1名(33歳)、女:4名(28~34歳)
入院患者数 1名(すでに退院済み。)
診療医療機関数・受診者数 5か所4名(男1名、女3名)
原因食品 令和6年7月31日及び8月1日に調理し、提供した食事
病因物質 赤痢菌
原因施設 屋号 ●●●●
業種 飲食店営業
営業者 ●●●●
代表取締役 ●●●●
営業所所在地 東京都港区●●●●
営業者住所 東京都北区●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー バターチキンカレー、マトンカレー、グリルロールチキン、グリルロールマトン、サラダ、生春巻き、唐揚げ、ゼリー等
検査関係
(8月16日午後2時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:細菌3検体(1検体赤痢菌検出、2検体検査中)
ノロウイルス3検体(1検体陰性、2検体検査中)
従事者ふん便:細菌8検体(8検体検査中)
ノロウイルス8検体(8検体陰性)
拭き取り検体:細菌10検体(10検体検査中)
食品(参考食品):細菌1検体(1検体検査中)
ノロウイルス1検体(1検体陰性)

参考

東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~8月15日まで 81件 1203名 0名
(昨年同期) (88件) (615名) (0名)
本年8月中(15日まで) 1件 1名 0名
(昨年同期) (2件) (2名) (0名)

※別紙 赤痢菌について(PDF:143KB)

問い合わせ先
保健医療局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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