2024年10月29日　 福祉局

指定障害福祉サービス事業者の行政処分について

本日、都は、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律（障害者総合支援法）」（平成17年法律第123号。以下「法」という。）第50条第1項に基づき、指定障害福祉サービス事業者に対して以下の処分を行うことを決定しました。

1　事業者の名称・所在地

（1）名称

株式会社Hearts

（2）代表者

代表取締役　杉原豊

（3）所在地

東京都墨田区業平1-3-10　ソレイユ業平202

2　事業所名等

（1）名称

ハーツ訪問介護

（2）所在地

東京都墨田区業平1-3-10　ソレイユ業平202

（3）サービスの種類

居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護

（4）指定年月日

平成28年2月1日（居宅介護、重度訪問介護）
平成28年7月1日（同行援護）
令和2年9月1日（行動援護）

3　処分内容

（1）処分内容

指定の一部の効力停止（新規利用者の受入れを停止すること。）

（2）処分期間

令和6年10月30日から令和7年4月29日まで（6か月間）

4　法に基づく指定の一部の効力停止理由

（1）介護給付費の請求に関する不正 （法第50条第1項第6号該当）

• ア　本件事業所は、指定居宅介護及び指定同行援護を提供していないにもかかわらず、提供したものとしてサービスの提供の記録を作成するとともに、当該サービスの提供の記録に即した内容のサービス提供実績記録票を作成し、介護給付費・訓練等給付費明細書とともに支給決定自治体に提出し、不正に介護給付費を請求し、受領した。
• イ　居宅介護サービス費については実際と異なるサービス内容及び所要時間により、サービスの提供の記録を作成するとともに、当該サービスの提供の記録に即した内容のサービス提供実績記録票を作成し、介護給付費・訓練等給付費明細書とともに支給決定自治体に提出し、不正に介護給付費を請求し、受領した。

（2）運営基準違反 （法第50条第1項第5号該当）

本件事業所は、以下のとおり、実際はサービスを提供していないにもかかわらず、サービスの提供の記録を作成していた。

• ア　実際は通院していないにもかかわらず、通院等介助を行ったものとしてサービスの提供の記録を作成した。
• イ　上記の通院等介助に連続して、実際は身体介護、家事援助を行っていないにもかかわらず、行ったものとしてサービスの提供の記録を作成した。
• ウ　実際は外出等していないにもかかわらず、同行援護を行ったものとしてサービスの提供の記録を作成した。
• エ　利用者が入院中で家事援助を行っていないにもかかわらず、行ったものとしてサービスの提供の記録を作成した。
• オ　利用者が入院中で同行援護を行っていないにもかかわらず、行ったものとしてサービスの提供の記録を作成した。
  また、本件事業所は、以下のとおり、実際のサービスの内容と異なるサービスの提供の記録を作成した。
• カ　1回の通院等介助を行ったにもかかわらず、2回ないし3回の支援に分割してサービスの提供の記録を作成した。
• キ　1名で通院等介助を行ったにもかかわらず、2名で行ったものとしてサービスの提供の記録を作成した。
• ク　1名で身体介護を行ったにもかかわらず、2名で行ったものとしてサービスの提供の記録を作成した。

※当該事業所は、居宅介護、重度訪問介護、同行援護及び行動援護を一体的に運営する事業者として、指定されており、一体的に改善を図る必要があるため、重度訪問介護、行動援護においても、同等の処分を行う。

5　返還予定額（現時点での確認額）

約526万円

6　改善措置

不正請求額の返還及びサービス提供記録の適切な記載、適正な介護給付費の請求等の改善措置を講じ、都に報告するよう指示している。

※参考　関係法令（PDF：244KB）

問い合わせ先 （監査結果について） 福祉局指導監査部指導第一課 電話　03-5320-4289 （処分について） 福祉局障害者施策推進部地域生活支援課 電話　03-5320-4325