ここから本文です。
2025年02月05日
政策企画局
東京都は、優秀な広報事例を共有し、オール都庁の広報マインドやスキルを高めることを目的に、庁内等の広報活動を対象とした表彰制度「伝わる広報大賞」を実施しています。
2回目となる今回は、応募があった73件の中から23件の作品をファイナリストとして選出し、本日、以下の12作品を受賞作品として決定し、表彰しました。
部門賞には、「デジタルマーケティング推進」賞と「国際広報推進」賞を新設しています。デジタルやAIをフル活用し、都民に最適な情報を効率よく届けるとともに、海外の方々に東京都の政策等を広めて有為な人材等を呼び込むことを目指していきます。
政策と広報をセットで考え、マーケティング志向の優れた広報物とメディアプランにより、一人ひとりに伝わる広報が実現された取組を表彰します。
家事・育児に係る意識改革・行動変容のため、「名もなき家事」の認知度、理解促進を目的に都民の声やアイデアなどを募集し、入選作品で広報物を作成する取組を実施しました。募集アイデアをコアターゲットである男性に届けるため、人気格闘漫画「範馬刃牙」とコラボし、親子の対話で動画を構成することで、ターゲット層が受け取りやすい内容としました。その結果、動画は公開約1か月で55万PVを達成しました。
デジタルの媒体やツールの活用を進め、都民のニーズに応じた、最適な情報発信を行った取組を表彰します。
脱炭素社会の実現に向けて、都民の行動変化を促すため、HTTというキーワードを使ってキャンペーンを実施しました。さらなる認知度の向上に向けて、前年度までとは異なったアプローチで広報を実施する必要があると考え、テレビCMからデジタル広告へ予算割合を大幅に変更するなど、メディアプランを見直しました。また、ショート動画など新しいフォーマットのコンテンツの作成にも取り組んだ結果、都民アンケートでのHTTの認知率や省エネなどのHTTアクションの実施率が上昇するなど、KGI・KPIを達成することができました。
猛暑が予想されていたため、熱中症リスクの高い高齢者を中心に、適切なエアコン利用や水分補給を呼びかけるなど、時期やターゲットに応じて伝える内容を変更するとともに、「沸とう京」という共通ロゴを用いて関係部署が一丸となって計画的に情報発信を行いました。その結果、熱中症対策ポータルは昨年度の約10倍のアクセス数となり、動画の再生数もWebだけで約2,268万回にまで達しました。
学生の方やパート・アルバイトで仕事を頑張る方、セカンドライフを考えはじめている方などを対象に、今後のキャリア・ライフを考えるきっかけを提供するため、いわゆる「年収の壁」や女性のライフコース別生涯収入シミュレーションなどを動画で発信しました。情報を正確に伝達することは前提としながらも、タレントの起用やアニメーションでのグラフ表示等、「堅苦しい」イメージの払拭を目指しました。ターゲットの世代に合わせて、動画の長さや発信方法を工夫した結果、PR動画は約4000万回の視聴完了数を記録し、国の審議会でも紹介されました。
公園整備事業への理解を促進するほか、公園の新たな価値を発信するため、日比谷公園で開催されたイベント「花と光のムーブメント」の広報を行いました。アート体験を通じた価値の発信であるため、アート、ファッション等に感度の高い層を主なターゲットとし、前日にメディアイベントなどを行うことで、100名のインフルエンサーに拡散してもらう等の施策を実施しました。その結果、来場者の満足度は90%を超え、200件以上の記事掲載、YouTube再生回数6万回と大幅な露出を達成しました。
インバウンドや在日外国人への情報発信を含め国際視点から魅力的なコンテンツを積極的に発信した取組を表彰します。
東京高速道路(KK線)を歩行者中心の空間へと再生する取組の中で、認知度向上を図るためのイベント「GINZA SKY WALK 2024」の広報を、一般都民や国内外メディアをターゲットとして実施しました。国内メディアへは事業背景や将来像をストーリーとして説明する等記事を書きやすいよう工夫し、海外メディアへは上記に加え、メディアツアーを行うなど単なるイベント紹介に留まらないメッセージづくりを意識することにより、多数の国内メディアに加えて国外12媒体でも掲載される等、国内外問わず多くの露出を獲得できました。
海外に向けて東京や介護の仕事の魅力をPRしました。現在、外国人介護従事者の受入需要は高まっているものの、「介護職」に対する海外認知度の低さ等の理由から日本が就労先に選ばれていません。そこで、外国人介護従事者と介護事業所双方に『安心感』を提供することをコンセプトにPRを行いました。人口規模や年齢構成からインドネシアをメインターゲットとして現地イベントへの出展や動画作成を行うとともに、マッチング支援サイトを構築し都内介護事業所にも働きかけを行った結果、東京都への就職希望者を目標値を超えて増やすことができました。
クオリティが高く、ユニークな切り口で話題となった等、最もクリエイティブな取組を表彰します。
調査の結果、島しょ地域の認知度が低いことなどが判明したため、今年は島しょ地域に関心の低いマス層に向けた広報施策を多角的に実施しました。若者に人気のインフルエンサーとコラボした動画で約10万回再生を達成したほか、体験型イベントへの出展、地上波放送によるPRなども行い、YouTubeの登録者数も約8.75倍増加しました。今年度の成果はまだ調査しきれていないものの、島しょ地域の認知度向上に寄与しました。
子供たちを悪意ある大人から守るため、注意喚起と警告を目的とした動画をSNSで配信しました。ターゲットを「トー横」に興味を持つような子供たちと、未成年者に犯罪を働く可能性のある大人の2種類に分け、それぞれ啓発と警告のメッセージを発信しました。歌舞伎町を舞台としたドラマへの出演実績のあるタレントの起用や、動画のリリース時期を子供たちが繁華街に集まる夏休みにする等の工夫の結果、動画の総クリック数は5万回を超え、警視庁などからも前例のない取組と高く評価されました。
予算をかけずに職員のアイディアにより、斬新な発想、特筆すべき成果があった取組を表彰します。
橋を通じ土木の意義や魅力を伝えるための「東京 橋と土木展」において、広報活動を展開しました。これまでの開催通知を中心とした広報から、今回は未来の担い手である30歳未満の若者をメインターゲットとし広報施策を展開しました。若者にリーチすべくショート動画の発信や、会場前にインパクトのある写真や動画を配置し、結果として若者の来場者数は前年比20%増、学生は68%増と大幅に伸び、1日平均来場者数も1.57万人と過去最多を記録しました。
都立浅草高等学校は昼夜間定時制高校であり、多様な学び方ができる学校ですが、チャレンジスクールやエンカレッジスクールと比べると知名度が低いというのが現状です。そこで、中学生とその保護者、中学校進路指導担当教員、進学塾関係者をターゲットに、浅草高校の特性を広く認知してもらうためのシリーズ動画を展開しました。動画を説明ではなく体験を伝える内容にすることで視聴者の学校説明会等への参加を促進した結果、説明会・見学会の来場者は前年比で2倍以上となりました。
救急車の適切な利用を啓発するため、全都民を対象として多角的に広報活動を実施しました。具体的な症状を定めて利用を控える訴求が難しいため、概念的な訴求をせざるをえないという制約はありましたが、様々な広報媒体を活用し、さらには都民からの広報物公募を通じて消防行政への理解を深める戦略を展開しました。その結果、昨年度の救急出場ひっ迫期(7~8月)と比較し、救急車要請前の救急相談センターへの相談件数が2700件程度増加、救急出場件数は1200件程度減少しました。
以下のホームページで「伝わる広報大賞」の実施結果の詳細がご覧いただけます。
問い合わせ先 政策企画局戦略広報部企画調整課 電話 03-5388-3070 Eメール S0014904(at)section.metro.tokyo.jp ※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。 お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。 |
Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.