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2025年02月25日
生活文化スポーツ局
2月21日、一般社団法人お台場トリエンナーレ実行委員会(事務局:(株)フジテレビジョン)から、東京お台場トリエンナーレ2025の開催について、準備の継続が困難であるとの申し出がありました。
この申し出を受け、都の対応は以下のとおりです。
都は、東京都の基本計画や東京文化戦略において、誰もがアートに親しめる機会の創出や、東京発の芸術文化の海外発信といった目標を掲げ、国際的な芸術祭の開催を構想してきました。
お台場エリアは、幕末に日本が新しい文化と出会った歴史的な舞台でもありながら、未来の都市モデルを国内外に発信してきたSusHi Tech Tokyo 2024の会場でもあり、国際的な芸術祭にふさわしい場として、一般社団法人お台場トリエンナーレ実行委員会と共同で「東京お台場トリエンナーレ2025」の開催を決定し、これまで準備を進めてきました。
今般、お台場トリエンナーレ実行委員会から、現状では主催者として関係者の理解を得られないこと、協賛の確保が難しいことなどから、東京お台場トリエンナーレ2025の開催準備の継続が困難であるとの申し出がありました。
現状の体制の下では、予定どおりの開催は難しい状況です。
都はこれまでも、芸術文化の創造力は東京の街の魅力の源泉であり、欠くことのできない社会のインフラともいえるべきものとして、コロナ禍においてもアーティスト活動を支援するなど、芸術文化の振興に力を注いできました。助成事業やアトリエの提供など支援を強化してきた東京の若手アーティストに活躍の機会を提供し、海外にも発信するとともに、都民をはじめ多くの皆様にアートを楽しんでいただける場となる国際的美術展の開催は、東京という都市にとって必要なものです。
現在の枠組みでの開催は見送り、実行委員会の組成から見直しを図った上で、これまで準備し積み上げてきたものを活かしながら、多くの方からご理解を得られる新たな形で東京にふさわしい国際的美術展の開催を目指します。
今後、アーティストや関係団体が安心して参画でき、誰もが心からアートを楽しめるよう、安定的で円滑な実施体制を確保し、調整をすすめてまいります。
美術展を意義あるものとするため、アーティストをはじめ芸術文化のすばらしさに共感し応援してくださっている多くの皆様に、お力をお貸しいただけるようお願いいたします。
東京お台場トリエンナーレ2025のアーティスティック・ディレクターのお一人であった山峰潤也さんが、本年1月に御逝去されました。心より哀悼の意を表します。 山峰さんは、東京都写真美術館においてキュレーターとしてのキャリアをスタートさせ、日比谷公園での「Playground Becomes Dark Slowly」など、都が開催してきた数多くのアートイベントのディレクションを手掛けていただき、東京の街にアートの力で新たな可能性を与えていただきました。 山峰潤也さんのこれまでのご協力に感謝し、アーティスト、スタッフ、都民の皆様一人ひとりが尊重される、新たな美術展の開催に向けて準備を進めてまいります。 |
本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略15 文化・エンターテインメント都市戦略
問い合わせ先 生活文化スポーツ局文化振興部企画調整課 電話 03-5388-3132 |
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