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報道発表資料  2025年02月21日  保健医療局

食中毒の発生について
中野区内の飲食店が調理・提供した弁当による食中毒

探知

令和7年2月12日(水曜日)午後1時30分、「勤務先で提供された弁当を喫食して下痢、嘔吐の症状を呈した。他にも弁当を喫食した12名程度が体調不良で本日欠勤している。」旨、都内保健所に連絡があった。
患者の勤務先での調査により、当該弁当は中野区内の飲食店が2月10日(月曜日)に調理し、提供したものであることが判明した。

調査結果

中野区保健所は、直ちに食中毒調査を開始した。

  • 患者は、2月9日(日曜日)から同月13日(木曜日)に当該飲食店が調理し、提供した弁当を喫食した8グループ81名で、2月9日(日曜日)午後11時00分から同月16日(日曜日)午前10時00分にかけて、下痢、腹痛、おう吐、倦怠感、発熱等の症状を呈していた。
  • 患者全員に共通する行動はなく、共通食は当該飲食店が調理し、提供した弁当以外になかった。
  • 複数の患者及び調理従事者1名のふん便並びに拭き取り1検体からノロウイルスを検出した。

決定

本日、中野区保健所は、以下の理由により、本件を当該飲食店が2月9日(日曜日)から同月13日(木曜日)にかけて調理し、提供した弁当を原因とする、ノロウイルスによる食中毒と断定した。

  • 患者全員に共通する行動はなく、共通食は当該飲食店が調理し、提供した弁当以外になかった。
  • 当該飲食店が調理し、提供した弁当の喫食を起点とした潜伏時間に一峰性が見られ、その長さ及び症状は、ノロウイルスによるものと一致していた。
  • 複数の患者及び調理従事者1名のふん便並びに拭き取り1検体からノロウイルスを検出した。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該飲食店は、令和7年2月14日(金曜日)から営業を自粛しており、中野区は本日から3日間の営業停止の処分を行った。

発症関係 
(2月20日正午現在)
発症日時  2月9日(日曜日)午後11時00分から
2月16日(日曜日)午前10時00分まで
症状  下痢、腹痛、おう吐、倦怠感、発熱等
※患者の症状は、回復傾向にある。
発症場所  自宅等
患者数  患者数81名
男:44名(22~61歳)、女:37名(19~62歳)
入院患者数  0名
診療医療機関数・受診者数  31か所31名(男16名、女15名)
原因食品  当該飲食店が2月9日(日曜日)から同月13日(木曜日)にかけて調理し、提供した弁当
病因物質  ノロウイルス
原因施設  屋号 ●●●●
業種 飲食店営業
営業者 ●●●●
営業所所在地 東京都中野区●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

[備考]

主なメニュー  オムライス弁当(オムライス、ソース、副菜)等
検査関係 
(2月20日正午現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:細菌50検体(21検体陰性、29検体検査中)
ノロウイルス 50検体
(26検体ノロウイルスG2検出、5検体陰性、19検体検査中)
従事者ふん便:細菌1検体(1検体陰性)
ノロウイルス 1検体(1検体ノロウイルスG2検出)
拭き取り検体:細菌7検体(7検体陰性)
ノロウイルス 7検体
(1検体ノロウイルスG2検出、6検体陰性)
食品(参考食品):細菌2検体(2検体陰性)
ノロウイルス 2検体(2検体陰性)

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~2月20日まで 13件 140名 0名
(昨年同期) (31件) (822名) (0名)
本年 2月中(20日まで) 2件 57名 0名
(昨年同期) (12件) (194名) (0名)

※別紙 ノロウィルスについて(PDF:136KB)

※「ノロウイルスG2検出」の数字の正しい表記はローマ数字です。

問い合わせ先
保健医療局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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