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エジプト・UAE・アゼルバイジャン出張の概要・成果

更新日

令和6年11月、小池知事が、エジプト・アラブ共和国カイロ県、アラブ首長国連邦アブダビ首長国及びアゼルバイジャン共和国バクー市を訪問しました。

1 出張概要

期間

令和6年11月6日(水曜日)~11月14日(木曜日) ※日程表はこちら

出張人数

8名

総経費

12,728千円 ※出張者及び経費の内訳はこちら(PDF:102KB)

2 主な出張成果

エジプト・アラブ共和国カイロ県

  • 国連人間居住計画(UN-Habitat)が主催する「第12回世界都市フォーラム」に登壇。持続可能な都市の実現に向けた取組や、グローバルな課題解決に向け、国境を越えた連携の重要性を発信した。
  • 友好都市であるカイロ県知事のほか、エジプト首相や同国外務・移住・国外移住者大臣等と面会。両都市、両国の更なる関係発展に向けた連携について意見交換を行うとともに、「SusHi Tech Tokyo」をはじめとした都の取組を紹介し、協力を依頼した。
  • アレクサンドリア図書館と都立図書館との協定書締結に立ち会い、デジタル化の推進や相互人材交流等で連携していくことを確認。大エジプト博物館を視察し、歴史や文明の知恵を伝承していくことの重要性を改めて認識した。

アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国

  • UAE政府やアブダビ首長国政府が取り組む文化芸術振興やデジタル施策の推進等について視察や意見交換を行うととともに、環境保全に向けたメッセージの発信として、ジュベイル・マングローブ・パークにおいて植樹を行った。
  • アブダビ首長国皇太子(アブダビ執行評議会議長)と面会し、昨年締結した交流・協力に関わる合意書を踏まえ、スタートアップや教育等の分野をはじめ、引き続き、両都市の関係を発展させていくことを確認した。
  • アブダビ経済開発庁長官(兼アブダビ商工会議所会頭)と意見交換を行った。また、アブダビ商工会議所において、スタートアップ・プロモーションイベントに出席。参加した東京・日本に関連するスタートアップの技術や可能性等についてアブダビ政府関係者や投資家等に対しトップセールスを行った。

アゼルバイジャン共和国バクー市

  • COP29に出席し、気候変動対策における都市の役割や多様な主体との連携の重要性を訴えるとともに、脱炭素化に向けた都の先進的な取組について発信した。
  • バクー市長やアゼルバイジャン大統領府長官と面会。環境や都市計画に関する意見交換を行うとともに、「SusHi Tech Tokyo」など、都の施策を紹介し、協力を呼び掛けた。

3 出張先での主な行動

エジプト・アラブ共和国カイロ県

11月7日(木曜日)

バドル・アブデルアーティー エジプト外務・移住・国外移住者大臣との面会
  • 共通の都市課題の解決に向け、スタートアップに関する取組について紹介しあうとともに、日本とエジプトの友好関係を高めるため、経済分野や文化振興分野などでの今後の連携の在り方等について意見交換した。
    ラニア・アル・マシャート エジプト企画・経済開発・国際協力大臣との挨拶
    • 世界都市フォーラム会場(エジプト国際展示センター)登壇者控室に於いて、登壇を前に挨拶を行った。
      第12回世界都市フォーラム「Special Session」登壇(基調講演)
      • 世界都市フォーラムの「Special Session」において基調講演を行い、江戸、東京の歴史を振り返りながら、防災・減災対策や気候危機対応、イノベーション活用など持続可能な都市の実現に向けた都の取組を発信した。
        アナクラウディア・ロスバッハ UN-Habitat事務局長との懇談
        • 「第12回 世界都市フォーラム」の開催に対して敬意と祝意を表明するとともに、本会合への招待について感謝を伝えた。また、持続可能な世界の実現に向けて、引き続き、国連と連携していくことを確認した。
          イブラヒム・サベール カイロ県知事との面会
          • 来年、友好都市提携35周年を迎えるにあたり、両都市の更なる関係強化について意見交換を行った。また、防災・都市の強靭化や気候変動対策を通じて、持続可能な都市の実現を目指す都の取組について紹介した。
          • 「SusHi Tech Tokyo」に触れ、世界共通の都市課題解決に向けて、来年開催するイベント・会議へのカイロ県の参加を呼び掛けた。
            ムスタファ・マドブーリー エジプト首相との面会
            • 都とカイロ県とが、来年、友好都市提携35周年を迎えることについて触れ、今後の両都市及び両国の友好関係の発展について意見交換を行った。 また、都のスタートアップ支援や教育交流に関する取組を紹介するとともに、来年5月に開催する「SusHi Tech Tokyo」について、エジプトからの参加を依頼した。

              11月8日(金曜日)

              アレクサンドリア図書館と都立図書館との協定締結式への出席
              • ギザ市内にある文化自然遺産文書センターにおいて、アーメド・アブドラ・ザイード アレクサンドリア図書館長の出席のもと、同図書館と都立図書館との協定締結に立ち会い、デジタル化の推進や相互の人材交流などの連携をしていくことを確認。今後、両図書館が連携して様々な取組を進めていくことに期待を述べた。
                大エジプト博物館の視察
                • 日本とエジプトとの文化協力の象徴である大エジプト博物館を訪問。アフマド・ゴネイム館長より、博物館の構造や設備、館内の展示品等について説明を受けた。
                  第12回世界都市フォーラム「Closing Ceremony」登壇(基調講演)
                  • 世界都市フォーラムの「Closing Ceremony」に登壇。世界が直面するグローバルな課題は、都市や地域社会に変革の原点があり、課題の解決には、市民の命を守る最前線に立つ都市が牽引していくこと、そして、国境を越えた連携と協力が重要であると発信した。また、都市をリードする女性の代表として、都市政策における女性参画の重要性と、連携と協力にはジェンダーの視点が含まれるべきであると訴えた。
                    エジプト経済界との意見交換
                  • 在エジプト日本国大使館の主催により、エジプトで活動する経済団体の代表者等との会合に出席。エジプトのビジネス環境や日本企業の活躍状況のほか、エジプトが抱える課題分野におけるスタートアップとの連携等をテーマに意見交換を行った。
                  • アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国

                    11月10日(日曜日)

                    ルーヴル・アブダビ視察
                  • アブダビ政府が文化芸術振興施策に力を入れるサディヤット文化地区を訪問。ルーヴル・アブダビを視察し、同美術館の構造や設備、運営、展示に関する工夫等について説明を受けた。また、アブダビでは、今後も、大型の博物館が建設、開館される予定であり、文化・芸術の分野においても著しい発展と魅力の向上が図られていることを確認した
                  • TAMMファクトリー(イノベーション・ハブ)訪問
                  • 同施設は、アブダビ政府のデジタルサービスプラットフォームの一部であり、住民や企業が行政サービスにアクセスしやすくするためのイノベーションとデザインの拠点として機能。同政府が力を入れて取り組むデジタルエコシステムに関する施策についてヒアリングを行った。
                  • アブダビ・ファルコン病院視察
                  • アブダビ環境庁管轄の同施設では、年間1万羽以上の国内外のハヤブサについて、診察を実施するだけでなく、繁殖や研究も実施。マルギット・ミュラー病院長から、保護したハヤブサを野生に返すプログラム等について説明を受けた。
                  • ジュベイル・マングローブ・パークにおける植樹
                  • 2020年1月に開園したUAE初の教育・自然・娯楽をテーマとした自給型施設。2022年のCOP27で、UAEとインドネシア主導の下、日本を含む7か国による「Mangrove Alliance for Climate【注】」が創設された経緯も踏まえ、環境保全に向けたメッセージの発信として、公園内でマングローブの植樹を行った。
                  • 【注】気候変動に対する自然ベースの解決策としてマングローブを推進するために設立された国際的なイニシアチブ

                    11月11日(月曜日)

                    シェイク・ハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーンアブダビ首長国皇太子(アブダビ執行評議会議長)との面会
                  • 昨年締結した交流・協力に関わる合意書を踏まえ、スタートアップや教育等の分野をはじめ、引き続き、両都市の関係を発展させていくことを確認した。
                  • アーメッド・ジャシム・アル・ザアビ アブダビ経済開発庁長官(兼 アブダビ商工会議所会頭)との面会
                  • 昨年締結した都とアブダビ首長国との交流・協力に関わる合意書を踏まえ、両都市の関係が順調に進展していることを相互に確認。また、アブダビでのスタートアップ・プロモーションイベント開催に感謝を伝えるとともに、「Tokyo Innovation Base」の設置や「SusHi Tech Tokyo」など都のスタートアップ関連施策について紹介し、今後の両都市の更なる連携について意見交換を行った。
                  • スタートアップ・プロモーションイベント出席
                  • アブダビ経済開発庁長官との面会に続き、アブダビ商工会議所で開催されたスタートアップ・プロモーションイベントに出席。参加した東京・日本に関連するスタートアップの技術や可能性等についてアブダビ政府関係者等に対しトップセールスを行った。
                  • アゼルバイジャン共和国バクー市

                    11月12日(火曜日)

                    COP29 ジャパンパビリオン視察
                  • 環境省が、COP29開催に合わせ、日本の優れた技術や取組を情報発信するために設置した広報用スペース「ジャパンパビリオン」を視察。参加・出展した各企業の展示ブースを回り、担当者から、世界の脱炭素化や気候変動への適応を支える技術・製品・サービス等に関する説明を受けた。
                  • COP29「イクレイ日本×IGES(地球環境戦略研究機関)セミナー」出席
                  • 「マルチレベル気候行動を通じた循環共生型社会の実現に向けた取組」をテーマにしたハイレベルセッションに、マレーシア・クアラルンプール市長やブラジル・アマパー州知事等と共に登壇。
                  • 新築住宅等への太陽光パネル設置義務化や次世代型ソーラーセルの設置など「発電する未来都市」の実現に向けた取組のほか、市場形式として世界初となるグリーン水素のトライアル取引を実施することなど、都の先進的な取組について発信した。
                  • エルダー・アジゾフ バクー市長との面会
                  • 気候問題の最前線に立つ都市の役割の重要性に触れ、気候変動対策に関する都の取組等を紹介するとともに、都市の緑化や防災対策など共通する課題について意見交換を行った。また、「SusHi Tech Tokyo」についても紹介し、バクー市からの参加を呼び掛けた。
                  • 11月13日(水曜日)

                    COP29「LGMA Response to COP29 World Climate Action Summit」出席
                  • 国連世界気候行動サミットの議論やパリ協定の目標達成に向けた政策実施における地方・州政府の役割についての考察を共有するハイレベルセッションに、アルバニア・ティラナ市長やトルコ・イスタンブール市長等と共に登壇。
                  • 2030年カーボンハーフ、2050年ゼロエミッション東京の実現に向け、好風況な伊豆諸島海域において浮体式洋上風力発電のギガワット級ファームの導入を目指すことや、世界のネットゼロ実現に向け、グローバルサウス諸国を中心とした海外で企業が持つ脱炭素技術を役立てるため、都と民間で200億円規模の新たな取組の展開を表明するとともに、都市から世界への気候アクションを促していくよう呼びかけた。
                  • COP29議長国(アゼルバイジャン政府)等主催セミナー出席
                    • マルチレベルでの気候変動対策の強化により、都市や地域における気候変動対策だけでなく、都市の気候資金の拡大をどのように支援できるかについて議論を行うパネルディスカッションに、アゼルバイジャン都市計画・建築国家委員会委員長やUAE気候変動・環境大臣等とともに登壇。
                    • 発電する未来都市や水素普及に向けた取組のほか、東京グリーン・ブルーボンドなどのサステナブルファイナンスや「TOKYO強靭化プロジェクト」に関する取組について発信した。
                      サーミル・ヌリエフ アゼルバイジャン共和国大統領府長官との面会
                      • アゼルバイジャンでのCOP29開催への祝意と、本会議の成功を通じてアゼルバイジャンから世界に良いメッセージが発せられることへの期待を表した。
                      • 世界は洪水や環境問題を始め、大変厳しい現状に直面していることに触れ、都が進める環境対策として、太陽光パネル設置義務化や次世代型ソーラーセル等の技術について紹介するとともに、地下調節池など都の洪水対策について説明した。また、「SusHi Tech Tokyo」についても紹介し、新しいテクノロジーを持った人々にも参加いただきたいと、アゼルバイジャンからの参加を呼び掛けた。
                        記事ID:000-001-20250317-040739