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報道発表資料  2018年07月12日  福祉保健局

結核の集団感染の発生について

都内の日本語教育機関の学生1人が結核と診断され、関係者の調査を行った結果、53人が結核に集団感染し、うち13人が発病する事例が確認されました。
結核の新登録患者数は全国的に減少傾向ですが、集団感染事例は増加傾向にあります。結核は過去の病気ではありません。平成28年には、都内でも2,340人の方が新たに結核患者となっています。
都民の皆さまにおいては、咳や痰などの症状が2週間以上続く場合など、結核が疑われる症状があれば、直ちに医療機関を受診するようお願いいたします。
また、感染症法においては、感染症の患者等の人権の尊重が求められておりますので、御理解、御配慮のほどお願いいたします。

1 初発患者の状況

  • 19歳男性(結核診断時板橋区在住)
  • 平成29年12月頃から咳症状が見られ、翌年1月に行われた日本語教育機関における結核健康診断で要精査となり、受診先の医療機関で結核と診断された。
  • 初発患者は入院加療の後、母国に帰国した。

2 接触者健診の結果(平成30年7月11日現在)

(単位:人)
  接触者健診
実施保健所
健診
実施者数
感染者
  発病者
【注1】【注2】
発病者を除く感染者
日本語教育機関学生 板橋区保健所 137 47 12 35
日本語教育機関関係者 板橋区保健所 18 6 1 5
155 53 13 40【注3】

【注1】 発病者13人は、通院治療中であり、他人に感染させるおそれはありません。
【注2】 遺伝子検査の結果、初発患者と発病者3人の型が一致しました。
【注3】 発病者を除く感染者40人のうち20人は発病予防のため服薬治療中、11人は受診予定、9人は経過観察中です。

3 感染拡大の主な要因

  • 発病者及び感染者は、初発患者と狭い空間での長時間の接触があった。

4 保健所及び都の対応

  • 管轄の保健所が、接触者調査、健康診断、相談等を実施した。接触者について引き続き健康診断等を実施するとともに、治療中の方に対し服薬の支援を行う。
  • 都は状況把握、連絡調整など、関係保健所を支援。また、都内日本語教育機関に対し、結核の早期発見・早期診断を促す注意喚起を行う。

※参考 「結核について」
結核予防啓発資料「長引くせきは赤信号」(PDF:2.0MB)(外部サイトへリンク)
※都では外国出生者の治療支援、日本語教育機関等における結核教育の資料として、結核対策多言語動画を平成29年度に作成し、本年3月に都内の日本語教育機関、大学、都内保健所等に配布しました(平成30年4月19日東京都報道発表。)。

【参考】都の結核の現状

結核患者数は減少傾向にあるが、外国出生患者数が占める割合は全国に比べ、高い。

グラフの画像1

グラフの画像2

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部感染症対策課
電話 03-5320-4483

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