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2020年09月11日 福祉保健局
東京都では、花粉症の予防や治療を適切に行うことができるよう、花粉飛散予測を実施するとともに、飛散花粉数の観測を行っています。
このたび、令和2年9月4日から10日にかけて「東京都花粉症対策検討委員会」を書面開催し、今春【注1】の都内スギ・ヒノキ花粉飛散状況の解析及び予測との比較検証等を行いましたので、その結果をお知らせします。
【注1】令和2年1月6日から5月13日までの期間
スギ・ヒノキの飛散花粉数は、昨春及び過去10年平均の約4割だった。
飛散花粉数は、多摩部の3地点を除いて予測より少なかった。
飛散花粉数が「多い」【注2】以上の日数は区部、多摩部ともに予測より少なかった。
スギ花粉の飛散開始日は、都内12地点の全てで予測よりも早かった。
【注2】飛散花粉数の分類:「少ない:10個未満」、「やや多い:10~30個未満」、「多い:30~50個未満」、「非常に多い:50~100個未満」、「極めて多い:100個以上」(1日に観測された花粉数 単位:個/平方センチメートル)
飛散花粉数の都内12地点の平均は、2,495個/平方センチメートルだった。これは、昨春の45%、過去10年平均(平成22年から平成31年(令和元年))の40%だった。
飛散花粉数が「多い」以上の日数は、都内12地点の平均で21日となり、昨春(42日)の半数だった。また、過去10年間平均(32日)よりも11日少なかった。
都全体の飛散花粉数の平均は、2,495個/平方センチメートルであり、予測最小値(3,000個/平方センチメートル)を下回った。区部では、5地点全てで各地点の予測最小値を下回った。多摩部では、八王子、町田、立川、小平で各地点の予測最小値を下回り、青梅、多摩、府中で予測の範囲内だった。
これは、令和2年に開花する雄花の形成に影響する令和元年6月上旬及び7月上旬から中旬にかけての日照時間が平年より少なく、スギ林における花粉の生産量が減少したこと及び3月の南南西から南西の風が少なく、スギ雄花が比較的多かった神奈川県方面からの花粉が都内に運ばれにくかったことが原因として考えられた。
飛散花粉数が「多い」以上に分類された日数は、予測では区部で30日、多摩部で28日程度としていたところ、実際は区部で24日、多摩部で20日となり、予測と比較すると区部では6日、多摩部で8日少なかった。
今春の「多い」以上の日数は、飛散花粉数の予測の最大値を基に予測した。実際の飛散花粉数が予測よりも少なかったことにより、「多い」以上の日数も予測よりも少なくなったと考えられた。
スギ花粉の飛散開始日【注3】は、青梅と八王子が2月3日と最も早く、次に立川で2月7日、それ以外の地点では2月12日であった。
当初の予測(2月14日~2月18日)と比べると、すべての地点で予測より早い飛散開始となった。これは、令和2年1月の月平均気温が平年よりも2℃前後高かったことにより、スギ雄花の開花が早まったためと考えられた。
1月下旬の気象等を考慮し修正した再予測と飛散開始日とを比べると、青梅、八王子、立川以外の9地点において、飛散予測日当日または前後2日の範囲内であった。
【注3】飛散開始日:一観測地点で、1月以降に1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を原則として2日以上連続して観測した場合の最初の日(空中花粉測定および花粉情報標準化委員会の合意事項による。)
今回の委員会資料については、ホームページ(外部サイトへリンク)に公開しております。
東京都健康安全研究センター⇒花粉症対策のページ⇒東京都花粉症対策検討委員会
※草本花粉にもご注意ください!
夏から秋に飛散するイネ科、ブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラの花粉の観測値について、以下のホームページで公開していますので、ご活用ください。
東京都の花粉情報バナー
問い合わせ先 東京都健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課 電話 03-3363-3487 |
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