2021年06月24日　 教育庁

令和3年度東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査について

東京都教育委員会は、令和3年度東京都立高等学校入学者選抜における学力検査（令和3年2月21日実施）を受検した者を対象として調査を実施しました。
この度、この結果がまとまりましたので、お知らせします。

1　目的

1. 令和3年度東京都立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針に基づき東京都教育委員会が作成した学力検査問題（以下「共通問題」という。）を受検した者について、その学力の実態を把握する。
2. 各教科・各問の正答及び誤答を分析し、その結果を中学校、義務教育学校及び高等学校に提供することで、各学校における教科指導の改善に資する。

2　内容

第一次募集・分割前期募集（令和3年2月21日実施）において、全日制高等学校を志願し、共通問題により学力検査を受検した者について、次の調査を実施した。

1. 全数調査による教科別の平均点及び得点分布
2. 抽出調査による各教科の小問・大問正答率

3　結果（概要）

教科 項目	国語	数学	英語	社会	理科
教科別受検者数	32,903人	32,905人	32,723人	36,626人	36,626人
教科別実施校数	154校	154校	153校	163校	163校
教科別平均点	72.5点 （81.1点）	53.3点 （61.1点）	54.1点 （54.7点）	54.6点 （57.0点）	47.8点 （53.4点）

 

各教科の平均点グラフ

（注）教科別平均点欄の括弧内は、令和2年度入学者選抜学力検査における各教科の平均点である。

4　指導の改善の視点（概要）

（1）国語

情景及び登場人物の描写や話の展開に着目して登場人物の言動の意味や理由について考えさせたり、登場人物同士がどのような関係にあるか考えさせたりする指導を充実させること。また、文章中のキーワードなどを捉えて情報を整理する指導や段落のもつ役割について考えさせる指導を充実させること。

（2）数学

図形に関する基礎的・基本的な事項を活用したり、それらを組み合わせて考察したりする指導を充実させること。また、目的に応じて空間図形の一部として平面図形を捉えたり、空間図形を平面図形に帰着させて捉えたりするなどの指導を充実させること。

（3）英語

聞き取ったことについて英語で説明するなど、複数の技能を統合した学習活動をより多く取り入れ、学習した表現方法の定着を図る指導を充実させること。また、まとまりのある文章を読み、与えられた複数の情報の中から、必要な情報が何かを判断する力や、自分の考えを英語で表現する力を高める指導を充実させること。

（4）社会

世界の地域の諸事象を事象間の関係に着目して捉え、複数の地理情報を関連付けて考察する学習を一層充実させること。また、地理、歴史、公民の各分野で習得した知識を活用して、社会的事象について多面的・多角的に考察する学習を一層充実させること。

（5）理科

実験結果や複数の事物・現象等を関連付けて考察し、表現する学習活動を一層充実させること。また、結果を分析して解釈することに加えて、既習事項に基づき自ら進んで観察・実験の計画を立てるなど、科学的に探究させる指導を充実させること。

• 令和3年度東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査報告書（PDF：790KB）
• 参考資料：令和3年度都立高等学校入学者選抜　学力検査問題及び正答表
• 参考資料：調査報告書 活用のポイント（PDF：735KB）

問い合わせ先 教育庁都立学校教育部高等学校教育課 電話　03-5320-6745 Eメール　S9000011（at）section.metro.tokyo.jp ※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。 お手数ですが、（at）を@に置き換えてご利用ください。