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2021年08月26日 産業労働局, 公益財団法人東京都農林水産振興財団, 株式会社Agrihub
(公財)東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センターと都内スタートアップの株式会社Agrihubは、東京農業の特徴である多品目の農作物栽培を効率的に行うことができる農作業スケジュール管理アプリを共同開発し、本日リリースしたのでお知らせします。
東京農業は、都民の皆様に新鮮な農産物を提供するため、直売向けの多品目栽培が主流です。しかし、作業や資材等が多岐に渡り、農作業管理が極めて煩雑なため、生産者からは、多品目栽培に対応した農作業管理アプリの開発が強く求められていました。そこで、スマートフォンで簡単に管理ができる「東京型農作業スケジュール管理アプリ」を開発し、都内生産者による試験運用で実用性を確認しました。
共同開発した機能は、すでに多くの生産者の皆様に利用されている農業支援アプリ「AGRIHUB(アグリハブ)」に統合して、無償でリリースを行います。リリース後も利用者のご意見をお聴きしながらアップデートを行っていきます。
品目毎に作業予定の登録画面を提供
連作障害を予防するため過去栽培していた品目を表示
スケジュール管理のデジタル化と見える化で、作業効率や作物の品質を向上
東京農業のような狭い農地でも高収益が得られ、質の高い都民サービスを提供するため、IoTやAI等の先進技術を活用して「稼ぐ農業」の実現を目指すプロジェクトです。東京都農林総合研究センターでは、企業や大学等の多様なセクターで構成する研究開発プラットフォームを運営し、プラットフォーム会員との共同研究を展開しています。「東京型農作業スケジュール管理アプリ」は、令和3年4月22日に報道発表を行った「東京型スマート農業の6つの研究開発がスタート」のうち、「多品目栽培用作業スケジュール管理システムの開発」の成果物です。
スマートフォンやPCからご利用いただけます。ユーザー登録が必要です。
スマートフォンやPC等から無償で利用できる、個人農家向けのアプリケーションです。快適な操作性とわかりやすい画面構成がユーザーから高評価を得ています。2018年11月のリリースから僅か3年で16,000人を超えるユーザーが利用し、農家の作業効率の向上に貢献しています。農薬検索、散布管理、農業日誌、売上管理の4つの主要なツールから構成されており、今回の機能追加でスケジュール管理も行えるようになりました。
都内で多品目栽培を行っている元エンジニアの農家が設立したスタートアップで、農家や農産物取扱事業者向けアプリケーションの開発を行っています。JAアクセラレーター【注】第二期において優秀賞を受賞しました。全国の農家へアグリハブの普及を進め、農業DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
【注】「食と農とくらしのイノベーション」をキーワードに、ビジネスアイデアを持つスタートアップに対して、期間を定めてJAグループの資源を提供し支援するプログラムです。
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本件は「『未来の東京』戦略」を推進する先導的事業です。
戦略12 稼ぐ東京・イノベーション戦略「東京スマート農林水産業プロジェクト」
問い合わせ先 (事業全般) 産業労働局農林水産部農業振興課 電話 03-5320-4830 (研究内容) 公益財団法人東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センタースマート農業推進室 電話 042-528-0572 |
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