2022年01月31日　 総務局

沖ノ鳥島周辺における研究調査に係る「現地調査活動記録」について

令和3年11月5日付けで学校法人東海大学と締結した「沖ノ鳥島及び沖ノ鳥島周辺海域における研究調査実施に係る協定」に基づき、同年12月5日及び6日に沖ノ鳥島周辺において実施した調査活動の様子を、「現地調査活動記録」として取りまとめましたので、お知らせします。

1　「現地調査活動記録」　

※ホームページに掲載

2　概要

• 航海期間
  令和3年12月2日～10日（調査は5日、6日）
• 概況
  直前に発生した台風の影響が残る強い風と厳しい波浪の中、変更や中止を余儀なくされた調査も少なからずありましたが、今後の分析の基礎となるデータやサンプルを収集しました。

（1）外観調査

• 沖ノ鳥島の最新の様子を確認するため、強風の合間を縫い、ドローンを用いて島全景の空撮を行いました。

上空から撮影した沖ノ鳥島の全景

• 無人潜水機を用いた海中撮影は実施できませんでしたが、音波で海底地形を測定し3Dモデルとして可視化しました。

海底地形の3Dモデル

（2）海洋調査

• 島周辺の気象、海象データ蓄積のため、風向、風速、気温、気圧等を測定したほか、風浪やうねり等を観測しました。
• 海水の水質調査のため、センサーによる水温、塩分、電気伝導度等の測定や、表層水の採水・分析等を行いました。

センサー投入の様子

（3）環境調査

• 生物の生息実態等の把握のため、サンプリング用ネットを曳航して動物プランクトンや魚類、マイクロプラスチック等を採取する予定でしたが、海況が悪く実施できなかったため、参考分析に供する表層水の採水を行いました。

採水の様子

3　その他

現地調査を通じて得られたデータやサンプル等は、調査に参画した各研究者により分析が進められており、それらを踏まえて年度内に本記録を更新し、報告書として取りまとめて、ホームページへ掲載する予定です。

問い合わせ先 総務局行政部振興企画課 電話　03-5388-2978