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令和6年(2024年)2月8日更新

報道発表資料

多摩動物公園

1.絶滅危惧種の肉食性有袋類タスマニアデビルが来園します!

多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、オーストラリア連邦タスマニア州政府のタスマニアデビル保護飼育施設Cressy Wildlife Centreからタスマニアデビル2頭が来園しますのでお知らせします。来園後は、園内で関連イベントを行います。

1.来園するタスマニアデビル

頭数

2頭

性別

メス

生年月日

いずれも2022年4月1日
※2頭は姉妹です。

写真1
来園する2頭のタスマニアデビル
(写真提供:Save the Tasmanian Devil Program)

2.来園日

2024年2月14日(水曜日)

3.経緯

野生のタスマニアデビルは、「タスマニアデビル顔面腫瘍病」の伝播などにより激減しました。タスマニア州政府は2003年から「セイブ・ザ・タスマニアデビル・プログラム」を立ち上げ、飼育下繁殖や発症地域以外への個体導入など、保全活動に取り組んでいます。この一環として2013年、海外の動物園がタスマニアデビルの飼育を通じた教育普及活動を行うプログラムが始まりました。
多摩動物公園はこのプログラムへの参加が認められ、2016年からタスマニアデビルを飼育してきました。展示をとおしてタスマニアデビルの現状を伝えてきましたが、2023年10月から展示が一時途絶えていました。今回、新たなアンバサダーとして、2頭のタスマニアデビルが来園します。
来園に先立ち、2月10日(現地時間)にタスマニア州政府のタスマニアデビル保護飼育施設Cressy Wildlife Centreで、タスマニア州首相Jeremy Rockliff氏、在メルボルン日本国総領事島田順二氏、東京動物園協会の筧常務理事及び当園の園長が参加し、今回の移動についてお知らせする式典を行う予定です。また、当園の獣医師と飼育担当者が、Cressy Wildlife Centreにおいて2頭を受け入れるための事前研修を受講します。

4.公開について

(1)公開日

3月14日(木曜日)
※来園後に、検疫や飼育環境への慣らしを行います。

(2)場所

オーストラリア園 タスマニアデビル舎

5.国内の飼育状況(2024年2月8日現在)

0頭

6.関連イベントについて

(1)スペシャルトーク

タスマニアデビルの現地での保護活動や今回の来園に伴う職員研修の様子などについてお話しします。

日時

2024年3月20日(水曜日・祝日) 13時30分~14時30分

場所

ウォッチングセンター 動物ホール

(2)パネル展示

タスマニア島の紹介とタスマニアデビルの生態や野生での現状についてパネルで解説します。

日程

2024年2月22日(木曜日)~5月28日(火曜日)

場所

ウォッチングセンター エントランス

7.募金箱の設置について

「セイブ・ザ・タスマニアデビル・プログラム」への支援を目的として、園内に募金箱を設置します。

期間

2024年2月22日(木曜日)~5月28日(火曜日)

場所

ウォッチングセンター 案内所

※集まった募金は、全額を「セイブ・ザ・タスマニアデビル・プログラム」の資金調達団体である「セイブ・ザ・タスマニアデビル・プログラム・アピール」に寄付し、タスマニア大学における顔面腫瘍病の研究などに活用されます。

8.公開記念のメニュー

タスマニアデビルにちなんだ商品を期間限定で販売します。

商品名

タスマニアデビル飲んデビル? 各770円(税込み)

写真2
タスマニアデビル飲んデビル?

大好評の多摩動物公園オリジナルの動物マシュマロ。今回は「タスマニアデビル」がマシュマロになりました。飼育係が監修し細部までこだわった一品です。ドリンクは、タスマニアデビルのカラーである黒をコーラで、赤はブラッドオレンジのシャーベットで表現しました。爽快感のあるコーラと酸味のあるシャーベット、甘さたっぷりのマンゴーが絶妙のバランスです。タスマニアデビルを見ながら飲んデビル?

販売開始日

2024年3月2日(土曜日)

販売場所

オーストラリア園 コアラ館下売店

参考

タスマニアデビル(フクロネコ目 フクロネコ科)

(IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧種1B類))

※「絶滅危惧種1B類」の数字の正しい表記はローマ数字です。

学名

Sarcophilus harrisii

英名

Tasmanian devil

分布

オーストラリア(タスマニア島)

生態等

現存する肉食性有袋類としては世界最大種で、頭胴長は約60センチメートル、尾の長さは約25センチメートル。かつてはオーストラリア本土にも生息していましたが、現在はタスマニア島のみに分布しています。家畜を襲う害獣としての疑いから駆除対象になり数を減らしましたが、その後、保護法のもと少しずつ生息数が回復していました。しかし、伝染性及び致死率の高い「タスマニアデビル顔面腫瘍病(DFTD)」が蔓延し、再び数を減らしています。夜行性で、ワラビーなどの動物の死体を集団で食べる習性があります。黒い体色と、集団でエサを食べる際に発する鳴き声から、「デビル」と呼ばれたとされています。

2.ユキヒョウの「フブキ」を円山動物園へ移動します

多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、このたびユキヒョウの「フブキ」(オス)を、札幌市円山動物園(北海道札幌市)へ移動することになりましたので、お知らせします。

1.移動するユキヒョウ

名前

フブキ(帰属:神戸市立王子動物園)

性別

オス

年齢

6歳

生年月日

2017年5月24日 モスクワ動物園生まれ

写真3
ユキヒョウ「フブキ」
(撮影日:2024年1月12日)

2.移動予定日

2024年3月14日(木曜日)

3.経緯

当園では飼育園館どうしで相互協力しながら、希少動物であるユキヒョウの繁殖を進めています。
当園の「ミミ」(メス)と繁殖を試みるため、2023年の繁殖期にブリーディングローン【注】により神戸市立王子動物園から「フブキ」を受け入れました。
お互いの相性をみながら慎重にペアリングを検討しましたが、残念ながら当園では繁殖が実現しませんでした。
ユキヒョウのペア形成や繁殖は、公益社団法人日本動物園水族館協会生物多様性委員会の種別管理計画に基づき実施しています。当初、「フブキ」は2023年の繁殖期間終了後に神戸市立王子動物園へ戻る予定でしたが、2024年の最新の状況を鑑み、円山動物園の「シジム」(メス)と発情の状況等を確認しながら繁殖に取り組むこととなりました。

【注】ブリーディングローンについて
繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。動物園間で個体を移動させることによって、新たなペアを形成し、繁殖に寄与することを目的としています。

4.当園での飼育状況(2024年2月8日現在)

6頭(オス4、メス2) ※今回移動する「フブキ」を含みます。

5.日本国内の飼育状況について(2022年12月31日現在)

9施設 19頭(オス8、メス11)
資料:ユキヒョウ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

参考

ユキヒョウ(食肉目 ネコ科)

(ワシントン条約附属書1)、IUCNレッドリスト:VU(絶滅危惧2類)、東京都ズーストック種)

※「ワシントン条約附属書1」、「絶滅危惧2類」の数字の正しい表記はローマ数字です。

学名

Uncia uncia

英名

Snow leopard

分布

中央アジアの山岳地帯、標高2,700~6,000メートルの高山、岩の多い山腹

生態等

体長は100~150センチメートル(尾長:80~100センチメートル)、体重は35~55キログラム。基本的に夜行性で、昼間は物陰に潜むことが多いです。冬はエサを求めて標高1,800メートルあたりまで降りてきます。寒さに耐えるため、被毛は長く密に生えています。妊娠期間は90~103日、通常は1回で2~3頭出産します。

ご案内

多摩動物公園

開園時間

9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)

休園日

毎週水曜日(祝日のときは、翌日)

入園料

一般:600円、65歳以上:300円、中学生:200円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
※開園日については多摩動物公園公式ホームページ(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。

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多摩動物公園

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