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令和7年(2025年)2月17日更新

令和6年度 入選作品 広報紙部門

最優秀

足立区「あだち広報」10月10日号

表紙の写真1

審査員コメント

  • 特集テーマは東京の抜本的な治水対策のために造られた「荒川放水路」。放水路の開削目的、開削計画、工事の過程、通水までの経緯が時系列で解説されています。詳細な調査に基づいた丁寧かつわかりやすい編集が印象的です。荒川放水路が何を目的として造られたのかを初めて知った読者も少なくないでしょう。また、インタビュー記事ではこれからの放水路と地域とのかかわりについても言及されています。年々、洪水のリスクが高まってきている中で、この記事をきっかけとしてあらためて荒川放水路への関心、災害対策への問題意識をもった読者は多いと思います。(金井)
  • 足立区を流れる「荒川放水路」について特設4ページで特集を組んでいます。通水100年を迎え、地域を水害から守る放水路について区民に知ってほしいという強い意思が感じられる紙面です。内容は小学校の副読本を参考にして、専門用語をわかりやすい言葉で説明。ルビ振りも配慮が見られます。時系列に3章構成にしており、たとえば第2章では開削工事の先導者である青山士氏の功績を囲み記事にするなど多くの情報を盛り込んでいますが、レイアウトが窮屈でなくポイントもわかりやすい。何より職員の「あきやま」さんをモチーフにしたイラストがかわいらしく、難しい内容を緩和させてくれます。表紙の空撮写真も圧巻。区の職員で構成するドローン部隊が撮影したとのことで、クオリティーもインパクトも十分です。見開きのレイアウトも見やすく、最終ページまで物語のように読むことができました。特集が抜き刷り形式になっていて、この部分を抜いて活用することもできる点も評価します。行政情報のコーナーはやや単調で、色分けなどを施した方がわかりやすいだろうという感想も持ちましたが、特集の熱量と工夫がピカイチで高得点をつけました。(坂井)

掲載紙面

あだち広報:紙面

一席

千代田区「広報千代田」11月5日号【全国推薦】

表紙の写真2

審査員コメント

  • 特集テーマは「いつまでも“自分らしく生きる”こと」。この記事を読むと、働くことによって人とのつながりや達成感、体調管理、やりがいなど多くのものを得ることができることが伝わってきます。また、同時に働くことが誰かの課題解決に役立っている、暮らしを支えていることもしっかり伝わってきます。丁寧な取材と編集によって、シルバー人材センターの役割を詳しく知ることができます。“働いてみようかな”という意識変容を促すような記事になっていると思います。(金井)
  • 「働く、つながる、かがやく~いつまでも自分らしく~」と題したシルバー人材センターの特集を表紙を含む5ページにわたって展開しています。現会員がいきいきと働く姿を示すことで「身近な対象者に入会を勧めてもらう」ことを目的とした企画。インタビューは現会員3人のエピソードがそれぞれ具体的でセンターの仕事や意義がよく伝わり、活動内容がわかる写真も充実しています(登下校の見守りをする表紙の写真も素敵です!)。シルバー人材センターの概要などの情報も過不足なく、特に会員の仕事を具体的に写真とともに記しているのはとても親切だと感じました。フォントやイラストも温かみがあり、家族や親戚と話してみたくなる紙面です。広報発行後の動向にも良い影響があったのも納得。強いて言えば会員が仕事をする日のタイムスケジュールなどがあれば、よりイメージが膨らんだと思います。行政情報のページもカラーリングやメリハリもきいていて読みやすく、全体を通して質が高い印象を抱きました。(坂井)

掲載紙面

広報千代田:紙面

二席

西東京市「広報西東京」6月1日号

表紙の写真3

審査員コメント

  • 特集テーマは未来への備え「がん検診」。PR親善大使の「完熟フレッシュ」2人の表紙は目をひきます。胃内視鏡検査を体験した池田57CRAZYさんの表情や漫画風のコマ割りには多くの読者が注目したと思います。胃内視鏡検査をはじめ、がん検診への関心を高める記事になっています。(金井)
  • 西東京市PR親善大使の親子お笑いコンビ・完熟フレッシュを起用したがん検診の啓発記事を表紙から3ページで展開。2~3ページではマンガ形式で、父親の池田57CRAZYさんが胃内視鏡検査を受けた流れを紹介。加えてグラフや医師のコメントで健診の意義を伝え、表で健診の種類や自己負担の有無や金額といった重要な情報もわかりやすく配置されています。全体的なトーンを明るく保ちながら健診のポイントをしっかり押さえて受診を促している点が出色です。娘の池田レイラさんも登場することで、若年健康診査や子宮頸がん検診の啓発も図れていて、キャスティングもばっちりだったのではないかと思います。この記事を見て健診申し込みが増えたというのも納得です。1点気になったのは表紙。「万全ですか?未来への備え」というメイン見出し、その下に「『がん』は早期発見、早期治療で90%以上が治ります」と書いてありますが、シンプルに「がん検診」というワードを目立たせたほうが、趣旨が伝わったのではないでしょうか。(坂井)

掲載紙面

広報西東京:紙面

二席

豊島区「広報としま特集版」5月1日号

表紙の写真4

審査員コメント

  • 特集のテーマは医療的ケア支援を必要とする子どもたちとその家族。医療的ケア児と生活する家族の負担や医療的ケアとは何かがわかります。また、家族のみなさんのがどのような想いを抱いているのか、窪田さんご夫婦の言葉を通して伝わってきます。お寺に設けられたくつろぎば、支援協議会のサポート、区・都の支援などが丁寧に紹介されています。「知ることが、だれもが生活しやすい地域づくりにつながる」という意味が感じられる記事です。(金井)
  • 表紙から5ページにわたって医療的ケアなどの支援を必要とする子どもと家族の支援について特集しています。2ページ目には区長コメントも入り、区として注力していることが伝わってきます。特に目をひいたのは家族の24時間のタイムスケジュール。投薬やおむつ交換などのケアの頻度、また未就学児と就学児とで1日の流れが変わってくることなどがよく分かり、改めて本人や家族をサポートすることの重要性を感じました。当事者家族であり、家族のつどいの場をつくっている窪田さんのインタビューも学ぶ内容の多い記事です。表紙では「知ることがきっと、チカラになる」と大きな見出しがあり、右上に「医療的ケアなどの~」と説明もありますが、一目では特集内容がつかみにくかったです。また、在宅の医療的ケア児が区内もしくは全国でどれくらいいるのかを示すとより理解が深まっただろうと思います。(坂井)

掲載紙面

広報としま:紙面

奨励賞

杉並区「広報すぎなみ」4月15日号

表紙の写真5

審査員コメント

  • 特集のテーマは障害者の読書活動を支援する「図書館音訳等ボランティア」。図書館資料を読むことがむずかしい人にとって不可欠なサービスを担っているみなさんです。音訳は簡単にはできません。図書のテーマに関する知識の習得、それを踏まえて原稿づくり、推敲の繰り返し、録音といった多くの作業を経て音訳が完成するということが伝わってくる記事です。(金井)
  • 特集テーマは障害者の読書支援を行う図書館音訳等ボランティア。なかなか活動イメージがわきにくい活動ですが、ボランティア2人の長行インタビューが良く、ボランティアの内容を知る良い機会になっただろうと思います。表紙のボランティアの方たちの笑顔も素敵です。特集面に掲載したボランティア養成講座の募集告知で、定員20名に対し146人の応募があったというのも企画がよかった証左ですね。強いて言えば、こうした読者活動支援の受け手側の声も聞けると、さらにボランティア活動の意義やモチベーション向上につながっただろうと思います。行政情報はp10~15あたりが文字を詰め込みすぎていて読みにくい印象がありました。たとえば問い合わせ先だけでも改行するなど工夫の余地があるかもしれません。(坂井)

掲載紙面

広報すぎなみ:紙面

奨励賞

江東区「こうとう区報」12月1日号

表紙の写真6

審査員コメント

  • 特集のテーマは誰もが活躍できる「共生社会」。障害者通所施設で作られたものが「るーくる」で販売される。るーくるが地域の就労の“架け橋”になっていることがわかります。記事では、障害のある方がそれぞれの職場で活躍していることが写真を通して伝わってきます。るーくるで販売されているさまざまな商品に興味をもった読者も多いと思います。(金井)
  • 令和6年8月より区報リニューアル。紙面3面にわたって特集を組む方針で、12月1日号では「障害のある人もない人も誰もが活躍できる共生社会を目指して」と題し、区独自の取り組み「手づくりショップるーくる」にフォーカスしています。障害がある人の就労支援の場となっており、さらに区民とつながるネットワークの場にもなる「るーくる」。利用者が働く様子の写真、利用者や職員のコメント、るーくるの商品の一覧表などによって特集が構成されていて、様子がよく理解できます。デザインもフォントやイラストが温かくかわいらしくまとまっていて親しみが感じられました。特集以外の情報も見出しやジャンルを大きく表記していてわかりやすいです。(坂井)

掲載紙面

こうとう区報:紙面

問い合わせ先
政策企画局戦略広報部企画調整課
電話 03-5388-3070

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