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令和7年(2025年)2月17日更新

令和6年度 入選作品 組み写真部門

最優秀

府中市「広報ふちゅう」10月1日号1ページ【全国推薦】

表紙の写真1

審査員コメント

  • 枠からはみ出て、キャッチコピーにかぶるくらい、躍動的で楽し気なバレーボール少女たち。紙面から「バレーが大好き!」「一緒にやろう!」と訴えかける彼女たちの声が聞こえてくるようです。実際のプレーではなく、あえて笑顔の目線をもらった「プレー風ポートレイト」が奏功し、広報表紙の写真表現として、非常に大きな効果を生んでいます。撮影は、そのバラエティ豊かなコラージュを前提とした画角・アングルにて。この明確な制作・表現意図が、読者の目を引かずにはおかない、優れた表紙に結実しました。(箭内)
  • たいへんレベルの高い、写真を活かしきったレイアウトです。画面を12に分割してポートレイトを配しているわけですが、フレームに収まらない動きがレイアウトされ、人物がそこから飛び出してくる感じがします。そこにスポーツチームの力強さや、メンバーそれぞれのコミュニケーションを表していると捉えられます。視覚効果をよく使っています。何より、どの人物も表情がよく撮れています。企画の意図の通り、スポーツを始めたくなりますね。(鳥原)

掲載紙面

広報ふちゅう:紙面

一席

八王子市「広報はちおうじ」9月1日号8・9ページ

表紙の写真2

審査員コメント

  • ひと言で「多彩」というのは簡単ですが、それを実際に視覚効果として表現するには、鋭敏な美的感覚が必要です。本作は、人物・自然・街・伝統・食に関する被写体を、大小、動静、アングルなどに配慮しながら、表情豊かに、しかもデザイン・撮影技術ともに高いレベルで表現しています。特に、メインともいえる右上親子と左下少女の、夏休みならではの興奮・喜びが目を引きます。夏を先どりするのも良いですが、こうして夏を振り返るのも実に味がありますね。貴課の総力が結実した、素晴らしい紙面です。(箭内)
  • 八王子市の多面的な魅力が、さまざまな夏の行事を捉えた写真群で表現されていて素敵です。ことに子どもたちの明るい笑顔の、ナチュラルさが印象的です。調査票によれば、撮影には多くの職員が関わっているとのこと。撮影に対する意識とスキルの高さを、担当課全体で共有されていることに感心しました。レイアウトはそれがちゃんと分かるよう、写真の良さを活かすスタイルになっているのも好感がもてます。下段の「八王子の夏」というコピーはもっと大きくて良かったかもしれません。(鳥原)

掲載紙面

広報はちおうじ:紙面

二席

足立区「あだち広報」8月10日号1ページ

表紙の写真3

審査員コメント

  • まず非常に興味深い問題・テーマです。そのテーマを端的に表す「利活用」という言葉選びが秀逸で、それをどう表紙で表現するか。その答えとして、建物外観、室内、オーナー、アイテムなど多彩な組写真を駆使し、パズルを完成させるように、巧みにデザインしました。掲載点数が多く、特にメイン写真があるわけではないので、強いパンチ力は感じませんが、色味や被写体の向きなどが精緻に整えられ、品のあるモザイク調が印象的です。点数の割には窮屈さを感じさせない、バランスの良い表紙となっています。(箭内)
  • 調査票に書かれている通り、空き家が増えるのは現代の大きな課題ですね。その再生と活用を行い、街に新しい息吹をもたらす人々の、多様な活動がわかる興味深いモンタージュ表現です。写真それぞれが適切に撮られ、またその対称的なグリッド配置も気が利いています。ただ気になるのは、それを構成する写真が小さく、量も多い。加えて文字情報も多く、メッセ―ジ内容を一望では把握することが難しい。情報の整理をされるとコンセプトはもっと生きてくるのではないでしょうか。(鳥原)

掲載紙面

あだち広報:紙面

二席

目黒区「めぐろ区報」3月1日号1ページ

表紙の写真4

審査員コメント

  • いっけん重厚なテーマとは真逆の愛嬌ある子どもの笑顔。ですが、実は区の取組みと大いに関係があるという仕掛け。中央男児による「子ども区長・所信表明」のようでもあり、実にユニークで遊び心のある表紙です。一枚一枚が各家庭の応募作というのも斬新で、それらを大小動きのあるデザインでレイアウトし、見る者を思い切り愉快にさせてくれます。応募作品という性質上、撮影情報が不明ではありますが、そのアドバンテージを感じさせない、魅力ある作品・表紙に仕上がっています。(箭内)
  • 区民の方から写真を募集し、この紙面を構成されたとのこと。テーマとコンセプトが一致しており、非常にうまく行った企画だと評価できます。アイデアは新しいものではないのですが、レイアウトにストーリー性があり、読者に向かって飛び出てくるような印象も与えています。写真という表現にとって一番必要なのは被写体に対する理解と思いやり、つまりコミュニケーションです。調査票に書かれている「子どもには親が一番いいカメラマン」という一文にあらためて深くうなずいたしだいです。(鳥原)

掲載紙面

めぐろ区報:紙面

奨励賞

板橋区「広報いたばし特集号」7月13日号1ページ

表紙の写真6

審査員コメント

  • 的確な露出とストロボ使用で明瞭に表現された3枚の写真が、福祉施設・笑顔・丁寧なものづくり、という各キーワードと、みごとにリンクしています。デザインはスッキリとしてシンプル。これらの効果と就労者の笑顔が読者にポジティブな印象を与え、実際に本紙を手に取り、中面へと進みたくなる効果を生んでいます。爽やかで清潔感のある、魅力的な表紙といえるでしょう。(箭内)
  • 障害をもつ人たちが活き活きと捉えられていいます。写真もレイアウトもじゅうぶんに見やすく、メッセージも分かり易い。全般的には「よくできた」紙面であり、目的にはじゅうぶん適っていると言える。と同時に手慣れていて、写真の構成に少し変化というか「サプライズ」が欲しいという気もしてくるのは、審査員の欲張りというものでしょうか。写真が溢れている現在、読み手の目を惹きつけるのは容易ではありません。ここから次のレベルを狙っていけるのではと思う次第です。(鳥原)

掲載紙面

広報いたばし特集号:紙面

奨励賞

中野区「なかの区報」7月20日号2・3ページ

表紙の写真7

審査員コメント

  • 年々大規模になっていると噂の「ナカボン」。いよいよボン・ジョヴィから公式のお声も頂いたとか。その盛り上がりだけでなく、老若男女が楽しめる祭りの魅力を、コミック調デザインでポップかつスタイリッシュに紹介・表現しています。主催者提供の写真はさすがに良い場面を捉え魅力的ですが、できれば盆踊り以外の場面、例えばキッズエリア・レジャーエリア・屋台などを独自撮影のプラスαで紹介すると、なお良かったように思います。(箭内)
  • マンガのコマ割りを使った紙面は、この審査でもたびたび見かけますが、最もうまくいったケースではないかと思います。長時間にわたり、多くの出しものがあり、それによって客層や参加の仕方も違う。その辺りの流れをたいへん上手に見せています。調査票にも書かれているように、サブカルチャーの街としての中野の魅力も伝えることができていると思います。中野区の広報紙はつねに多様性という課題をうまく昇華されているという点においても評価できるものです。(鳥原)

掲載紙面

なかの区報:紙面

問い合わせ先
政策企画局戦略広報部企画調整課
電話 03-5388-3070

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