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令和7年(2025年)2月17日更新

令和6年度 入選作品 一枚写真部門

最優秀

府中市「広報ふちゅう」2月15日号1ページ【全国推薦】

写真1

審査員コメント

  • 真剣な眼差しで訓練する消防士を、高所の迫力を感じさせるアングルから、明確な意図を感じさせる的確な露出で、みごとに捉えています。元は水平の写真をあえて斜めに使ったデザインが効果的。ロープに沿わせたキャッチコピーもユニークで勢いを感じさせます。写真の持つ力・情報量を最大限に活かし、シンプル明快な文字情報で補完した、とても格好いい、優れた表紙だと感じます。(箭内)
  • 非常にレベルの高い表紙だと思います。浅い絞りで危険なロープ渡過訓練を行う消防士の真剣な顔を浮かび上がらせていますが、構図の中でのロープの役割や背景のボケについてもしっかり計算されている。その緊張感を強調するため、写真を斜めにトリミングして「対角線構図」に変えた点もたいへん良いと思います。フォントの選択も良く、総じて構成主義的でモダンなセンスが発揮されているのです。(鳥原)

掲載紙面

広報ふちゅう:紙面

一席

八王子市「広報はちおうじ」10月15日号1ページ

写真2

審査員コメント

  • 「泣き相撲」の絶妙な一瞬の中で、2組の親子と行司の表情がそれぞれの心理描写を語っており、一枚の写真の中から様々な思い・情報が伝わってきます。表紙を意識した余裕のある縦位置構図、現場を考慮した露出も的確で、申し分ない撮影技術です。語呂の良いキャッチコピーと簡潔明瞭な文字情報もバランスよく配され、スッキリとした表紙作りに活かされています。総じてレベルの高さを感じさせる、とても優れた表紙です。(箭内)
  • 子どもは、最高の被写体と言われますが、それを証明するようなドラマが生まれています。中央に構図された赤ん坊と抱き上げる若いお父さん、行司さん、そしてもう一組の親子。土俵がまさに舞台のようです。撮影者は、一般的には不利な、下から見上げるアングルを効果的に使っています。元の写真ではやや全体を写し過ぎているようにも思えますが、トリミングがそれを補っています。レイアウトでは、文字の配置などの処理にもう少しメリハリなどの工夫があれば、言うことはありません。評を書き終えた後、土俵上で子どもを抱く男性がボランティアだと知りました。キャプションがない写真は鑑賞者の解釈に左右されます。報道なら誤解は許されませんが、広報紙では読者への情報伝達が優先され、演出も許容されます。評価は変わりません。(鳥原)

掲載紙面

広報はちおうじ:紙面

二席

足立区「あだち広報」2月10日号1ページ

写真3

審査員コメント

  • SDGsなどから近年注目されている環境・清掃業務。その特集号に相応しい、ポジティブなイメージの爽やかな表紙ですね。意図された縦位置アングルのもと、モデルのようにスラッとした若手職員をバランスよく配置。業務に欠かせない清掃車がしっかり写るようf10まで絞り込み、ストロボ使用でしっかり明るさを出すなど、撮影面での気配りが充分に感じられます。文字情報もクリーンなイメージ。企図通りスタイリッシュな表紙が誘う中面記事も読みごたえがあり、きっと多くの区民の心を捉えたことでしょう。(箭内)
  • 幾何学的でスッキリ見やすい構図にデザインされ、意図したテーマが直観的に理解できます。補助光が効果的で、働く人の快活さと社会的役割が繋がり、清掃という仕事へのプライドが表れています。被写体と撮影者のコミュニケーションがよく、事前にしっかり計画が練られていたことがわかります。また最終的なレイアウトも計算されていたはずです。じっさい調査票にはそう書かれていますが、なかなかできることではないと思います。このクオリティが維持されることを願います。(鳥原)

掲載紙面

あだち広報:紙面

二席

練馬区「ねりま区報」7月1日号1ページ

写真4

審査員コメント

  • 近場で楽しめるファーム特集の表紙。ほぼ真下のローアングルから、超広角14ミリメートルの画角の中に、空、陽光、ブルーベリーの木と実を入れつつ、女児にしっかりストロボを当て、適切な露出で撮影しています。夏らしい麦わら帽子を被った女児の真剣な表情は訴求力満点。薄紫色のシンプルなコピーと相まって、明確な制作意図が感じられる優れた表紙です。ベリーに案内され中面記事へ進むと、練馬にこれほどたくさんのブルーベリー農園があったとは、と驚かされました。(箭内)
  • 23区を代表する農業区の練馬。そのイメージを端的に強調されていると思います。ここ数年間、拝見してきましたが子どもをモデルとして使うケースが多いですね。下からのアングルによって、逆光で新緑の鮮烈な色調を強調し。好奇心に満ちた女児の目、果実をつかむ力強い手などの構成が広角レンズの効果で強調され、上手いと言わざるをえません。紙面全体の構成では、下段の区長のコラムが「児童相談所も開設」ということで、両者の関連性があって良いと思いました。(鳥原)

掲載紙面

ねりま区報:紙面

奨励賞

目黒区「めぐろ区報」10月15日号1ページ

写真5

審査員コメント

  • 拝見した瞬間、思わず感嘆の声が出ました。モデル、緑と青空のシチュエーション、キャッチコピーが明確な意図のもとに調和し、品のある爽やかさを感じさせる表紙です。仲良く手を繋いだ彼らの表情は実に多彩で豊か。正に「アオハル」ですね。しかも実際の仲間同士によるナチュラルな様子とのこと。この表情を引き出し、瞬間を捉えた手腕はおみごとです。下部のシンプルなコピーも効果的。フレイルとは何?と知りたくなり、実際に記事面へ目が進みました。極めて優れた広報表紙だと感じます。(箭内)
  • コピーとフォントの選択と位置が良く、映画のポスターのようです。年齢関係なくこの表紙は目を引くはずです。フレイル予防の啓発には効果的なイメージですが、新しい概念だけに、一般的な敬老会の活動などとなにが違うのかは掴みがたいところではあります。集団ポートレイトとしては良いのですが、もう少し動きのあるポーズでフレイル予防に必要な「運動」を強調しても良かったのかもしれません。(鳥原)

掲載紙面

めぐろ区報:紙面

奨励賞

西東京市「広報西東京」12月15日号1ページ

写真6

審査員コメント

  • ごみ収集という意義あるテーマ。中面記事も非常に興味深い作りです。その導入となる表紙。清掃員さんには照れがあったと思いますが、右の市川さんは目つぶり気味に見え、左の先輩は帽子が深過ぎ、袖の手も気になりました。写真を大きく扱った表紙なので、せっかくですからもう少し粘って、2人のさらに良い表情を引き出して欲しかったです。とはいえ、制作意図が明確な点、カメラの露出が的確な点は好印象です。今後の更なる向上を期待しております。(箭内)
  • 若い2名の清掃員をフィーチャーしたことで、爽やかな印象を与える表紙となりました。この点においては正解だと思います。ただ、そのポーズと表情で幾つか気になった点がありました。向かって右側の女性は目を閉じており、右側の人は帽子が目深すぎて顔に濃い影が落ちています。両方とも手のポーズがぎこちなく、硬い。撮影にあたって緊張しているからでしょう。ポートレイトにおいて、手の表情は顔以上に人物を語るものです。その意識をもって取り組んでください。(鳥原)

掲載紙面

広報西東京:紙面

問い合わせ先
政策企画局戦略広報部企画調整課
電話 03-5388-3070

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